自分でオイル交換をやるときの手順10

自分で車のオイル交換をやるときの手順10【整備士が伝授】

自分でオイル交換をやるときの手順10
ゆ〜じ
車のオイル交換はしていますか?
あゆ
自分でオイル交換するのって、
なんだか大変そう・・・。

 自分でオイル交換をすることに興味がある人

 自分でオイル交換をやる手順がわからない人

当記事は、このような人向けの記事です。

  • 自分でオイル交換をするのってめんどくさそうだなー。
  • やり方がわからないから車屋さんに任せちゃお。

このように思っている人が結構多いと思います。

オイル交換をはじめてやる人の参考になれば嬉しいです。

そして、やってみると意外と簡単です。

オイル交換をする時は、安全上の対策を必ずしてください。

安全上の対策も一緒にご紹介します。

※自分でオイル交換をする場合、自己責任でお願いします。

そもそも、あなたは何者なの?

僕は、2級自動車整備士の資格所持者で現在も整備士として働いてる現役整備士です。
自動車の車検を通す時に検査する自動車検査員資格所持者でもあります。
某自動車ディーラーにて5年勤務し、現在は民間工場で整備士として働いています。
今も現在進行系で最前線でオイル交換をしています。

はじめに:メリットとデメリット

まずはじめに、

ご自身で車のエンジンオイルの交換をやるうえでの、
メリットとデメリットを紹介します。

メリット

自分で車のオイル交換をやる事のメリットは、

  • 作業工賃代がかからない
  • オイルの交換時期を意識するようになる
  • 愛車に愛着が湧く

というメリットがあります。

上の中の「オイルの交換時期を意識するようになる」についてもう少しだけ深掘りします。


車屋さんにメンテナンスをお任せしている人もいると思います。

そういう人の中にも
交換時期をしっかり把握して、

きちんとメンテナンスされている人も
いると思いますが、

「すっかり忘れていた!」

「そのうち車屋さんに行くからいいや」

と言って、後回しにする人もいます。

後回しにした結果、交換時期を超過しての交換になったりします。

自分でオイル交換をするとどうなのか・・・

自分で体を動かしてるからなのか、
次回のオイル交換は、

走行距離が何kmになったら交換なのか。

【交換時期】を意外と覚えてたりします。

頭の片隅にでも覚えていると、
「あと〜kmで交換か。」と考えるようになります。

ですので、「オイルの交換時期を意識するようになる」に繋がるというわけです。

デメリット

自分で車のオイル交換をやることでの
デメリットは、

  • オイル交換に必要なものを準備しなければいけない
  • 新しいオイルやオイルエレメントを
    自分で用意しなければいけない

以上の2つです。

【オイル交換に必要なもの】についても紹介しています。

これに関しては、一度揃えてしまえばこのデメリットはなくなります。

【関連記事】
→→→「オイル交換に必要なもの13選

【エンジンオイル】と【オイルエレメント】は、新しいものを準備しなければなりません。

ただ、Amazonなどで検索すればどちらも出てくるので、前もってポチって準備しておけば問題ないです。

自分でオイル交換をやるときの注意点

  • ヤケドに注意しましょう

走ってきたばかりのエンジンオイルは、
ものすごく熱いです。

なので、素手で作業せずに耐油性手袋を着用するのをおすすめします。

  • ドレンボルトの締め忘れに注意しましょう

締め忘れてしまえば、走行中に段々緩んできてオイルが漏れます。

エンジンが壊れてしまったり、もっと大惨事になるかもしれません。

必ず取り付け確認はしてください。

  • オイルは規定量を入れましょう

新しいオイルを入れる時、多すぎても少なすぎてもダメです。
どちらも最悪な場合、エンジンが壊れてしまいます。

  • ジャッキアップしたら安全上の対策をしましょう

ジャッキアップしたら必ず
【リジットラック(うま)、輪止め】を使いましょう。

車の下に潜って作業するので、下敷きにならないためにも安全上の対策は絶対です。

自分でやる車のオイル交換:手順10

それでは、自分でやる車の
【オイル交換の手順】を紹介します!!

以下の手順通りやれば
オイル交換ができちゃいます!!

  1. エンジンオイル量の確認
  2. ジャッキアップ
  3. ドレンボルトを外す
  4. ドレンワッシャーを交換し、
    ドレンボルトを付ける
  5. オイルエレメント交換
  6. ジャッキダウン
  7. 新しいオイルを入れる
  8. エンジン始動
  9. 漏れの確認&エンジンオイル量の確認
  10. メンテナンスデータリセット

これだけです。まったくの初心者の人のために詳しく説明するのでご安心を。

では、手順1から順に具体的に掘り下げていきます。

手順1:現在のエンジンオイルの量を確認する

まずはじめに、レベルゲージで
今のオイル量を確認します。

車のエンジンの写真

上の写真の赤丸部分がオイルレベルゲージになります。

  • レベルゲージを一旦抜く
  • 付いてるオイルを拭く
  • 差し込み、もう1度抜いてオイル量を確認

この作業は、
オイル交換をやる前に毎回必ずやってください。

ここでの注意点は、平坦な場所で確認してください。
坂だと傾いているため、正確な量がわからないからです。

レベルゲージでオイル量を確認することで、

  • オイルがどれだけ汚れているか
  • オイルが減っていないか

ということが分かり、
把握することができます。

例えば、
オイルが減る車(エンジン)であれば、
走行距離に対してどれだけオイルが減っているか
調べることができます。
極端な話、
走行中にエンジンが壊れて走れなくなるという事態を避けることができます。

それだけこのステップ1は、大切だということです。

手順2:ジャッキアップ

  • ジャッキポイントもしくはフロントメンバでジャッキアップします。

この時、必ず輪止めリジットラック(うま)を設置してください。

これは、安全のために必ずやってください。

過去に車の下敷きになる事故がありました。

しつこいようで申し訳ないですが、事故を未然に防ぐためにも、

必ず輪止めとリジットラック(うま)を設置してください。

輪止めとリジットラックがないなら作業するべきではありません。

安全確保ができてからの作業をおすすめします。

ジャッキアップが完了したら、アンダーカバーがある車の場合は取り外してください。

今時の車で(特に普通車)は、アンダーカバーが装着されてることが多いです。

手順3:ドレンボルトを外す

  • ドレンボルトを緩めます

国産車は、1417のサイズが多いです。

緩める時は、
ジワーっと力を加えるのではなく、
一発の力で緩めます。

一発コンッと緩めれば、後は手で外せます。

ドレンボルトにメガネレンチをかけてる写真

一発緩める時はめがねレンチがやりやすいです。

緩んだら、
オイル受けをオイルパンの下に準備して、

  • ドレンボルトを外してオイルを抜く

走ったすぐのオイルは熱いので注意してください。

廃油の処理は、住まいの地域の自治体によって様々なのでそちらに従ってください。

燃えるゴミでそのまま捨てれる、廃油処理パックがおすすめです。

手順4:ドレンボルト清掃、ワッシャー交換、取り付け

オイルが抜けたら

  • パーツクリーナーでドレンボルトを綺麗に清掃

ドレンボルトの写真

見ずらいかもですが上の写真のように、

外したドレンボルトには、汚れたオイルがベッタリ付いてます。

【関連記事】
→→→「パーツクリーナーの意外な使い方

次に

  • ドレンワッシャーを新品に交換

ドレンワッシャーは、オイル漏れの原因にもなりかねないので、
オイル交換時は必ず交換してください。

最後に

  • ドレンボルト取り付け

手で締まるところまで締めていき、最後にメガネレンチやラチェットで締め付けます。

トルクレンチを使えば安心ですが、家庭にトルクレンチを持っている人は少ないと思います。

トルクレンチがない場合ドレンボルトをどれだけ締めればいいの?
ドレンワッシャーがオイルパンに当たった所から90度程締めればOK!

ここでの注意点!

手で締めていった時に無理矢理締めない事締めすぎない事です。
きちんとドレンボルトとオイルパンのネジ山が合っていると、
軽い力でスルスルと目一杯まで手で締めていけます。ですので、最初の方で固くなってしまったりすれば、
それは噛み合ってないので一旦外してもう1度食わせてください。
くれぐれも無理矢理締め付けない&締めすぎないでください。無理矢理締めると、ドレンボルトとオイルパンのネジ山が潰れます。
直せますが、二度手間になってしまうので気をつけましょう。

手順5:オイルエレメント交換

オイルエレメントはオイルフィルターともいいます。
ここでは、オイルエレメント(エレメント)で統一させて頂きます。

まず、オイル受けをエレメントの下に用意しましょう。

エレメントを外すには
フィルターレンチ
を使用します。


取り外しの具体的な流れ

  • フィルターレンチを使い、エレメントを緩める
  • 緩めていくとオイルが垂れてきます
  • ある程度止まるまで待つ
  • エレメントを外す

エレメントを外すと、オイルがドバッと垂れる事があるので注意してください。

エレメントを傾けると中のオイルがこぼれますので、そのままオイル受けにINしてください。


外してからやる事

エンジン側とエレメントの当たり面に汚れが付着してるので、

  • ペーパーウエス等で拭き取る

新品のエレメントを準備して、

  • パッキンの部分に新品のオイルを少量塗布

オイルを塗布しないとパッキンが切れて、

そこからオイル漏れをしてしまう可能性があります。
ですのでエレメントを締め付ける前にパッキンにオイルを塗布することが重要です。


取り付けの具体的な流れ

  • 新品のエレメントのパッキンの部分に少量のオイルを塗布
  • 手でクルクル回して締める
  • パッキンがエンジン側に当たり一旦止まる
  • そこから3/4回転締める

ラチェットとフィルターレンチを使って3/4回転締めます。

要するに、ある一点を自分で決めて、
そこから1周させないってことです。
(4/4回転=1周なので

締め付け終わったら、手でしっかり取り付け確認してください。

ここでの注意点!

締めすぎない事です。
締めすぎると、パッキンが切れてオイル漏れの原因になったりします。

最後に

  • パーツクリーナーとペーパーウエスでエレメントの周りを清掃

周りに付いてしまったオイルをパーツクリーナーとペーパーウエスで綺麗にしましょう。

手順6:ジャッキダウン

ジャッキダウンする前に、ドレンボルトとオイルエレメントがきちんと締まっているか確認してください。

締め付け確認は、絶対してください。

万が一緩んでると、

走行中にドレンボルトが徐々に緩んでいき、

オイルが漏れ大惨事になるかもしれません。

  • リジットラックをどかしてからジャッキダウン

リジットラックに車が乗っかっているので、少しジャッキアップしてどかします。

輪止めも忘れずにどかしましょう。

手順7:新しいオイルを入れる

車のエンジンの写真

上の写真のピンク部分がフィラーキャップになります。

  • フィラーキャップ(オイルを入れるとこのキャップ)を開ける
  • オイルジョッキを使って規定量の新しいオイルを入れる

きちんと規定量を入れましょうね。

手順8:エンジン始動

  • エンジンを始動させる

新しいオイルがエンジン内部の隅々に行き渡るまで数分待ちます。

5分間程待てば充分でしょう。

  • 待ってる間に、使った道具の片付け

時間を有効活用しましょう!

手順9:漏れ確認、オイル量確認

5分間程経過したら

  • エンジン停止
  • オイル漏れの確認
  • オイル量の確認

車の下を覗き込んでオイルが漏れていないか確認します。

次に、オイル量の確認です。

規定量のオイルを入れましたが、エンジンの隅々まで行き渡ったことで、

レベルゲージを確認すると、上限より下にオイルが付くと思います。

ですので、

  • 減った分(上限まで足りない分)を足す

オイルは、入れすぎないように気をつけましょう。

レベルゲージを確認してOKなら、

  • フィラーキャップを閉める
  • ボンネットを閉める

手順10:メンテナンスデータリセット

ナビ側でオイル交換などのメンテナンスの設定ができる車は、

メンテナンスデータをリセットしましょう。

ない場合は、シールに次回のオイル交換の走行距離を記入し、

運転席のドアを開けた所に貼りましょう。

まとめ:車のオイル交換の手順10

最後に、
【自分で車のオイル交換をやる手順10】
をまとめます。

  1. エンジンオイル量の確認
  2. ジャッキアップ
  3. ドレンボルトを外す
  4. ドレンワッシャーを交換し、
    ドレンボルトを付ける
  5. オイルエレメント交換
  6. ジャッキダウン
  7. 新しいオイルを入れる
  8. エンジン始動
  9. 漏れの確認&エンジンオイル量の確認
  10. メンテナンスデータリセット

以上の手順10を順番に進めることで、
自分で車のオイル交換ができます。

1度でも自分でオイル交換をやっていれば、

車屋さんにオイル交換を任せる時、

何をするのかわかってた方が安心して任せられると思います。

今まで自分でオイル交換をしたことがなかった人も、
これを機に自分でやってみてください。

 

より愛車に愛着が湧きますよー(^○^)

今回はこのへんで終わります。

ゆ〜じでした!

自分でオイル交換をやるときの手順10
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